ドクターフィッシュに感染リスク? 英がガイダンスを発表:日経メディカル

from medical.nikkeibp.co.jp

ドクターフィッシュと呼ばれる魚に足の角質を食べてもらう「フィッシュセラピー」の感染リスクは非常に低いと考えられるが、ゼロではない――。そんな見解を、英健康保護局(Health Protection Agency;HPA)が、10月18日に発表したフィッシュセラピーの感染予防のためのガイダンスで示した。ただし、施術前に利用者の足に傷や感染がないことを確認し、水中で出血した場合はすぐに魚を別の水槽に移すなどの勧告を守れば、潜在する感染リスクは最低限に抑えられる、とコメントしている。

 フィッシュセラピー(フィッシュスパ、フィッシュペディキュアなどとも呼ばれる)は、トルコやインド、中東で長い歴史を持つ治療法で、日本でも体験できる施設が増えている。だが、その安全性を疑問視、あるいは動物虐待と批判される可能性を考えて、フィッシュセラピーを禁止している国や州も複数ある(米国では18州が禁止)。

 HPAは2011年3月、英国各地の環境健康管理者からフィッシュセラピーの安全性に関する問い合わせが相次いだことを受けて、この治療に潜在する感染リスクを最小限に抑えるためのガイダンスを作成すると発表。Health Protection Scotland、Health & Safety Laboratoryなどの協力を得て、ドクターフィッシュと呼ばれる魚「ガラ・ルファ」を用いた美容目的のフィッシュセラピーに限定して専門家の意見を集めた。

 このセラピーは一般に、魚が泳いでいる水槽にふくらはぎの中央あたりまで脚を入れ、15~30分間、魚に皮膚をかじらせる方法で行われている。

 水温25~30℃が維持される水槽には、多種類の微生物が存在する。この魚自体が持つ細菌もいくつか確認されている。生きた魚を入れるため、水の滅菌と汚染の除去の方法は限られる。セラピー施設では、魚から人へ、水槽の水から人へ、 (裸足で踏んだ床などを介して) 人から人へ、といった経路で、セラピー関連の感染症が発生する可能性がある。

 これまでにHPAは、フィッシュセラピー後に発生した感染症の症例を何件か把握している。しかし、足部の感染症は様々な環境で伝染しうるため、いずれも感染が起きた場所を特定できてはいない。

 専門家たちは、過去の様々な事例に基づいて、フィッシュセラピーの環境下で病原体の感染が起こりうるかどうかを考察した。完成したガイダンスには、エビデンスベースの、または専門家の合意に基づく感染リスク低減のための、利用者向け、ならびにセラピー提供施設向けのアドバイスが盛り込まれた。

 利用者向けには、フィッシュセラピーを避けた方が良い人の条件が列挙されている。具体的には、足のむだ毛処理後24時間以内の人、水に浸す部分に創傷や皮膚の損傷、感染症(水虫、いぼなども含む)、湿疹、皮膚炎がある人、感染リスクが高いと考えられる乾癬患者、糖尿病患者、免疫不全状態の患者、出血リスクが高いとみなされる出血性疾患の患者または抗凝固薬(ヘパリンまたはワルファリン)使用者、そして、血液媒介性ウイルス(HBV、HCV、HIVなど)の感染者などだ。

 さらに、衛生管理が良好と思われる施設を選び、セラピーに関連する可能性がある何らかの症状が出たら、かかりつけ医を受診するか、地域の環境健康当局に報告してほしい、と利用者に呼びかけている。

 施設運営者には、適切な衛生管理基準が守られればあらゆる感染のリスクは非常に低くなるとして、様々な勧告を行った。以下はその一部だ。

 ・事前に利用者の健康に問題がないことを確認し、実際に水槽に入れるふくらはぎから下の部分をチェックして、傷、皮膚の損傷や感染がないことを確認する。
 ・あらゆる感染の可能性を下げるために、水槽に足を入れる前に石鹸でよく洗うよう利用者に求める。
 ・セラピー後は利用者に出血がないことを確かめる。もし利用者が水中で出血したなら、すぐに魚を別の水槽に移して48時間以上その状態で飼育してから、洗浄したセラピー用水槽に戻して使用する。

 HPAは、「水質の管理は難しく、水質改善のための既存の方法はどれも完全ではない。フィッシュセラピーにおける水中微生物管理の基準を作成するためのデータを今後蓄積する必要がある」と述べている。

 ガイダンスのPDFファイルは、HPAのホームページで閲覧できる。

Spamlister’s Comment: 日本では素人が非衛生的に行なっている例がほとんど。

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